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厳しかった残暑も終わり、ようやく9月の涼しさを感じ始めたある金曜日の午後だった。

わたしは医師より“がん”の宣告をうけた。

それはTVドラマなどで見るような仰々しいものではなく、あまりにもあっさりと事務的な宣告で…

わたしは聞き間違いかと思い、何度かその告げられた病名を聞き返してしまったほどだ。

病院からの帰り道、わたしはどこをどう歩いたのか覚えていないほどに狼狽し、気がついたときには自宅へ向かう川原道をひとりぼんやりと歩いていた。

いつもなら見るたびに感動していた美しい夕陽も、色褪せ歪んで見えた。

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46歳で突然のがん宣告に家族は…

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わたしの名前は“M”とでも言っておこう。

8月に46歳の誕生日を迎えたばかり、某零細出版社に勤めるしがないサラリーマンだ。

わたしには2歳年下の妻と、高校2年生の娘がいる。

妻はどんな時にもわたしを気遣ってくれる優しい女性だ。娘も難しい年頃ではあるものの、巷で聞くような父親を毛嫌いするということもなく、明るくまっすぐに育ってくれている。

わたしが“がん”であると打ち明けた時にも、二人はわたしのためにひとしきり涙を流し悲しんでくれた。

そして「一緒に頑張ろう」と励ましてくれたのだ。


“がん”にともなう二つの恐怖

自分が“がん”だと知ったとき、二つの不安と恐怖が頭をよぎった。

一つ目はもちろん自分の“命”が失われることへの恐怖。二つ目は“お金”への不安だ。

“がん”になればもちろん、入院費や治療費などのお金がかかる。治療で働けなくなれば、当然ながら収入も減るだろう。

住宅ローンも残っており、娘の教育費もこれからまだまだかかると言うのに、まさか“がん”だなんて…。


がんの治療費・入院は?

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しかし嘆いてばかりもいられない。

わたしはがん治療にかかる治療費と入院日数について調べてみた。

がんは、その他の病気と同じように健康保険などの“公的医療保険”が使えるため、自己負担は3割でOKだ。

がんを患った場合にかかる治療費と入院期間の平均は以下の通りとなっている。

[種類|治療費(3割負担分)|入院日数]
⚫︎乳がん|18万円ほど|平均12.2日
⚫︎肺がん|13万円ほど|平均11.5日
⚫︎気管支がん|13万円ほど|平均11.5日
⚫︎胃がん|25万円ほど|平均20.2日
⚫︎直腸がん|23万円ほど|平均16.8日
⚫︎結腸がん|28万円ほど|平均19.9日

(社)全日本病院協会より

わたしの場合は“胃がん”なので、平均では25万円ほどの自己負担が相場らしい。

もちろん、がんの進行具合や治療の方法、手術の有無によってもこの金額はおおきく違ってくるだろう。


高額療養費制度でさらに負担減

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この公的医療保険というやつは意外と優れもので、月の医療費(3割の自己負担分)がある一定の金額を超えてしまった場合は、超えてしまった分のお金があとで戻ってくる“高額療養費制度”というものまである。

戻ってくる金額は年齢・所得・支払った医療費の金額に応じて異なる。

たとえば46歳で年収450万円のわたしの場合、月に25万円の医療費がかかったとしても最終的な自己負担額は8.6万円/月ほどで済むのだ。

さらに、高額療養費制度の対象となる月が1年以内に3回以上あると、4回目以降からはさらに自己負担がぐっと軽くなる。

…これらの公的医療保険の制度を使うことで、わたしの場合は最初の1年で35〜36万円ほどの支出で済ませることができた。

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自己負担は少ないが…治療は長期に

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しかし、人生はそう上手くはいかないものだ。

35〜36万円の自己負担と聞くとほとんどのひとは「なんだ、そんなものか…。」と思うであろう。

しかし、これが長引くととても悲惨な結果になる。

わたしのがんは幸いにも致命的なものには至らなかったが、それでも治療は長期に渡った。

わたしの場合は入院はごく短期間で、基本的には化学(薬物)療法を中心に行なわれた。

最近のがん治療では手術をともなう入院での治療は減ってきているらしく、通院(外来)での治療が多いのだそうだ。

しかし、直線患部を切りとれる手術療法と違い、通院を続けながらの薬物療法や放射線療法は長期に渡って続くことが多い。

高価な抗ガン剤による治療が長く続くため…当然ながら家計への負担は重いものとなり、それがもとで破産することさえあるそうだ。


家計に大きな負担がのしかかる

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がんになると、収入も減る。

がん治療をおこなっている患者は、収入が平均10%〜30%も減ってしまうという調査報告を読んだことがある。

わたしの場合も多分にもれず、通院や検査による欠勤・早退・時短勤務などにより、年収は2割も減ってしまった。年間90万円の収入減だ。

月に平均3万円の医療費の支出に加え、7~8万円の収入減…。

つまり月々の家計は以前にくらべて10万円以上も苦しくなったのだ。がんが見つかった当時には800万円ほどあった貯蓄は、みるみるうちに減っていった。

…かと言って、打つ手はあまりない。収入の良い他の仕事を見つけて転職、というのもかなり無理がある。

まだまだ現役を続ける必要があるわたしのような世代の場合、“いかに仕事を続けるか” “いかに収入を絶やさないか”を考えなくてはならないのである。


冷たい視線に耐える、孤独な日々

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会社の同僚たちもはじめのうちは応援し励ましてくれていたが、そのうちだんだんと視線が冷たくなってくる。

早退や欠勤が続き、忙しい時期でも無理ができないわたしに対して、面と向かってイヤミを言う者もいた。

まあ気持ちは理解できる。逆の立場だったらわたしもそうしたかもしれない。それが人間というものだ。

わたしはただ、耐えるしかなかった。いっそ辞めてしまおうと思うこともたびたびあったが…いつか完治できる日を信じ一人で孤独な戦いを続けていた。

家族だけがわたしの心の支えだった。


がん保険の大切さを痛感

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わたしたち一家の家計が苦しくなってしまったのは、もう一つ重大な理由があった。それは「保険」である。

保険に加入していなかったわけではない。わたしも妻も、公的保険な保険だけではなく、民間の「医療保険」にもしっかりと加入をしていた。

しかし通常の医療保険の多くは“手術”と“入院”を保障するものであって、わたしのようながん治療を“通院(外来)”中心でおこなう者にとっては、あまり意味のないものと言わざるを得ない。

それに比べがん治療に特化した「がん保険」であれば、はじめてがんと診断されたときに100万円などまとまったお金(診断一時金)を受け取ることができる。

さらに「抗がん剤治療特約」「放射線治療特約」などをつけていれば、通院での治療が長引いたとしてもまずは安心だ。

過去のことをどうこう考えてもしかたないが…なぜ保険についてもっと真剣に考えてこなかったのかと、悔やんでも悔やみきれない。

母方の家系にはがんで亡くなっている者も多く、こうなることはある程度予測できたはずなのに…。

 


子供の進学にも影響が…

わたしのがん治療が長引いたおかげで、娘の進学にも影響が出てしまった。

娘は、できれば東京にある私立大学に通いたいと考えていたようなのだが…苦しい家計の影響で地元の短大に進学することとなった。

わたしたち夫婦は「気にすることはないから、行きたい大学にいきなさい。」と話してはいたのだが、物わかりの良い優しい娘は、両親の苦労を思って「短大で勉強したいことがあるから」と言って聞かなかった。


家も手離し一家離散…

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治療と通院は断続的ながら長く続いた。気がつけば、はじめてがんと診断されてから3年の月日が経っていた

この3年で失ったものは、とてもとても大きい…。

会社では役職をすべて失い、すでに雑用係のあつかいだ。娘にも妻にも我慢をさせてばかりだった。

長期にわたる抗がん剤の投与により、わたしはすでに“おじいちゃん”と言われても違和感のない風貌に変わり果ててしまっていた。

また、長引く医療費支出と収入減によって家計は困窮し、わたしたちはついに住む家までも売りに出した

妻と娘は妻の実家に移り住み、わたしは会社と病院に通いやすいエリアに安アパートを借り一人暮らしをはじめたのだ。

家族だけを心の支えとしていたわたしにとって、とても辛く苦しい決断だった。

なんども打ちひしがれ、たびたび襲ってくる不安と恐怖に耐えながら、それでも一縷の希望を頼りにわたしは毎日を生きていた。


がん闘病の果てに…

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それからまた、2年の月日が経っていた。 わたしたち家族を長いあいだ苦しめてきた“がん”は、このところその姿を見せていない。

わたしは体力を取り戻し、会社では総務課長として新たなキャリアを築いていた。給料もがん宣告前の金額にまで戻ってきていた。

会社の同僚たちも祝福してくれた。長期にわたるイレギュラー勤務にもかかわらずわたしを雇用し続けてくれた会社には、心の底から感謝している。

妻と娘は、2ヶ月前からわたしの暮らすアパートで一緒に生活をしている。来月にはもう少し広いマンションへと引越しをする予定だ。

まだまだ生活は苦しいままだが、老後に向けての貯金ができるまでに家計は改善をしていた。

妻もこの数年のあいだに日本語教師の資格を取得し、家計に寄与してくれている。

“がん”の再発がいつまた見つかるかはわからないが、いつ見つかってもいいように、最大限の努力をしていこうと思う。

[文:Sancho]


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