HOME 読まないと損をする貯金&節約術 > お金で損をしない「転職」のコツは?
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みなさんは「転職」を経験されたことはありますか?

失業や業績不振などネガティブなイメージをもって語られることの多い「転職」ですが、最近では徐々にスキルや収入などを好転させるための“ポジティブな手段”としても認識されるようになってきました。

業界によっては、数年での転職が当たり前になっているところもありますし、大手転職支援サービスの「マイナビ」「リクナビNEXT」「パソナキャリア」など数多くの転職支援サービスが存在するのも、こういった時代の流れを象徴しています。

しかし、転職というのはあなたの“お金の流れ”がかわる重要なターニングポイントでもあります。そこで今回は“お金で損をしない転職”というテーマでお話をさせていただきます。

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“退職日”には注意しよう!

転職するためには今の職場を退職する必要がありますが、その「退職日」を決める際には細心の注意が必要です。

なぜなら、そこには「社会保険料」という“落とし穴”が存在するからです。退職した翌日から新しい会社で働くのであれば良いのですが、もし月中の退職で何日かお休みする場合や、月末が土日などで退職する職場から金曜日づけの退職を求められた場合などには注意が必要です。頑として月末最終日での退職手続きを死守してください。

というのも、普通の会社員の場合、社会保険(健康保険・介護保険・厚生年金保険など)は給料から天引きされており、月末時点であなたが在籍している会社から国や各機関にこの社会保険料が支払われます。

たとえば、あなたが4/30(末日)をもって退職する場合は、3月分&4月分の合計2か月分の社会保険料が次の給料から差し引かれます。しかし、4/29(月中)での退職の場合は、3月分しか差し引かれません。

え?月中退職の方が得じゃない?…と思うかもしれませんが、それは大きな間違い。

支払われなかった分は「未納」となりますので、当然ながら将来の年金などが“減額”されてしまいます。もちろん加入期間も“中断”と記録されてしまいます。減額や中断を避けるためには、自分で4月分を支払わなくてはならないのです。

また、自分で支払う場合は“全額自己負担”となります。
どういうことかと言うと、実はあなたの社会保険料は“あなたとあなたのお勤め先の会社が半々で折半”して支払いをしています。どこかの会社に在籍さえしていれば、会社が半分を負担してくれているわけです。

しかしもし、月末の時点であなたがフリーの場合…当然ながら“全額自己負担”というわけです。

月の最終日まで会社に在籍しておき、社会保険料の半分を会社に支払ってもらうのか…それとも全額を自己負担するのか…答えは明白ですよね?会社によっては、この半額の社会保険料をケチって月中での退職をすすめてくるズルい会社もありますので、よく覚えておきましょう。


転職すると1年間“ボーナス”なし!

転職をすると、向こう1年間の賞与ボーナス)は期待できません。
ボーナス支給のある企業の多くでは、ボーナスの支払い対象となる社員の在籍期間を、夏(6月)のボーナスでは10月~3月、冬(12月)のボーナスでは4月~9月の期間に在籍していた者と定めています。

もしあなたが6月1日に入社した場合、入社したばかりの6月賞与はもちろん支給の対象外。その年の12月賞与も対象期間の2/3しか在籍していないため、満額支給にはならないと思います。つまり、6月に入社したあなたが満額の賞与を手にするのは、入社から丸1年が経過した翌年6月の夏のボーナスからになります。

ボーナスのことだけを考えてベストな退職の時期を考えるとすれば、ボーナスの支給日に退職届を提出し、早々に退職。翌月から転職先にて勤務開始という強行策がもっともムダのないスケジュールになります(一言二言、イヤミを覚悟する必要はありますが…)。

また、もしボーナスの対象となる期間に在籍していたとしても支給日に在籍していなければ支給の対象とならない場合がほとんどです。なので、少なくてもボーナスをちゃんと手にしてから退職届を出すように注意しましょうね。


転職後の“定期昇給”は期待するな!

転職後に入社する会社の給与の中には、入社後の活躍を期待した金額も含まれています。つまり、新しく入社した会社で期待以上の成果を上げられなければ、翌年の基本給の昇給(ベースアップ)を見込むことはできません。転職時に提示された給与は入社後2年間は横ばい…という認識が必要になります。

もちろん、仕事で活躍して会社の業績向上に貢献したり、会社自体の景気が良かったり、その会社の業界の慣習などにもよりますので、すべてがこの限りではありません。私が言いたいのは、転職時の給与交渉ではしばらく定期昇給がないものと仮定した上でも、それでもメリットとなるような給与交渉をすべき、ということです。


退職金にも“大きな差”が出る!

転職をする場合は「退職金」についてもデメリットがあります。くわしくは自分の会社の就業規則を見なければなりませんが、一般的に退職金は下記のような計算方法で算出する場合が多いです。

パターンA:(退職月の基本給×在職年数)+α
パターンB:退職月の基本給×β


変数α・βは、在職年数が長ければ長いほど伸び率が大きくなる場合がほとんどです。 つまり、一つの会社で長年勤めるのと途中で転職してしまうのとでは、合計して同じ年数を働いていた場合であっても大きな差が出てしまうことが多いということです。

退職を検討される場合は、この点も考慮に入れなくてはなりません。


転職グセは家計破綻への一本道

職場で何か嫌なことがあったり、人間関係がうまく行かなくなると、すぐに転職に逃げてしまうクセがついている人をたまに見かけます。しかし、転職回数を重ねれば重なるほど、あなたの“信用”は落ちていきます(面接時に、この人は嫌なことがあったらすぐに逃げる人だと思われる)。

また採用側の基準としても、たとえば30歳までに3回以上の転職をしている人は落とす…などの基準をもうけている会社もありますし、それでなくとも30代も後半になってくると余程活躍してきた方でない限りは、条件の良い企業に転職することが難しくなってきます。

時代が変わって来たとはいえ、大多数の方は転職をネガティブに受け止めるからですね。転職というのは、長い目で考えるとマイナスであることに変わりはありません。もう辞めたいな…と思うことはたくさんあると思いますが、上記の点を考えてじっくりと検討することが必要となるでしょう。

また、前述した通り転職後の1年間は満額ボーナスも定期昇給も見込めません。つまり、転職を5回した人は純粋に5年分のボーナスと昇給のチャンスを自ら捨ててしまっているようなものです。1年間で賞与を60万円貰えるとしたら「賞与300万円」。定期昇給で5,000円上がるとしたら「毎月25,000円」分の基本給アップを諦めて転職していることになります。

“いまの会社から離れられればそれでいい”とは安易に考えず、将来に貰えるはずのお金の分もしっかり考慮した上で転職活動を行いたいものですね。


最後に|お金で損しない転職まとめ

いかがでしたか?
毎日毎日働いていれば、嫌なこと、辞めてしまいたいと思うことなんて、それこそ星の数ほどあると思います。繰り返しになりますが、わたし個人的にはやはり“転職はなるべくしない方がいい”という意見です。

会社が倒産してしまった…ケガ・病気で辞めざるを得ない…リストラにあってしまった…というどうしようもない理由以外であれば、ぐっと堪えてあと半年、あと1年、あと3年は頑張ろうと考え直してみましょう。どんなに良いこと・悪いことであってもおなじ状況はそう長く続かないものです。

3年前、あなたの環境は今と同じでしたか?もし違っていれば、今の状況も3年後には変わっている可能性が高いということです。周りが変わらなければ、自分が変わるという方法もあります。

いずれにせよ、転職は“とてもエネルギーを消費する行為”です。その転職がプラスに働くのかマイナスに働くのか、冷静に将来を見据えてしっかりと時間をかけ決断をするようにしましょうね。


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